楽知会・・・石光宗眞表千家茶道・茶事教室 (つくば教室・水戸教室)

つくば と 水戸 で表千家のお茶の教室を運営する 楽知会(主宰  石光宗眞)のブログです。 初心者にも、上級者にもご満足いただける本格的な茶道教室を目指しています。 楽知会が取り組む お茶のお稽古や、お茶事関係の情報を掲載していきます。

弥生の茶事・・・桜川地紋の透き木釜

茶事で使う道具を調べているうちに 亭主が発見したことに  今回使った釜の紋様と謡曲桜川との関係があります。   亭主は 「地紋と謡曲との繋がりの根拠は確認出来ていない」とおっしゃっていますけれども、 時代背景からいっても  紋様からいっても  まず間違いないですよね。 
不勉強な私は、今回亭主に教えてもらうまで  謡曲との関係は考えてもいませんでしたが、「なぜ桜の花のみならず 籠目が鋳込まれているのだろう・・・?」とは思っていました。  これでその疑問も解決。 スッキリしました。 

http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_039.html


お茶は、そこから発展して 書・香・菓子・懐石・和歌 などを学ぶ人が大勢います。  昭和の時代までは謡曲を学ぶ人も沢山いました。  お茶がお茶を学ぶだけで終わってしまうのでは  世界が狭くて勿体ない。

弥生の茶事・・・亭主サイドの人手が足りない

黒字・・・半東の反省
赤字・・・私のコメント

正客から詰まで1服ずつ薄茶を召し上がっていただいた後、東が正客に2服目のお茶を点てましたが、半東が席中にいなかったため、お茶を正客に届けることができず、 正客が自ら取りに来られました。 裏で働くスタッフの人数が少ないと、半東の動きは難しいと思いました。

今回の茶事では 裏を支えるスタッフが半東一人しかいなかったため、八面六臂の大活躍でした。
人間一人で出来ることには限りがあるので、このような場合、席中で行き届かない点があっても致し方ないことです。  一座は主客が協力して建立するものですから、 亭主サイドに出来きらない点があると判断した場合は、客がそこの部分を補います。  特に、詰は客でありながら、正客と亭主サイドを繋ぐ重要な役割を果たす立場なので、 席中で半東がするべき仕事を 代わりに担ってもよかったように思います。

 

弥生の茶事・・・初炭から濃茶まで

黒字・・・亭主と半東の反省
赤字・・・私の感想


お客様の席入り前に 釜はよく清めて 新しい水をいれ、炉には丸ギッチョ1本と割りギッチョ2本を下火として用意します。  濡れ灰をまいて整えられた炉に 火と火が呼び合うように赤くなった下火が置かれ、その上に黒く濡れて光る釜がのる姿は とても美しいものです。  お客様にはその状態のところへ席入りしていただくよう準備をしました。
ところが、不慮の出来事で正客の到着が遅れることが分かり、初炭の頃には 下火として用意している炭は 燃え尽きてしまうのではないか・・・という心配が出てきました。  そこで、急遽もう一組の下火用の炭に火をつけておくことに。 
結果的には、正客はわずかに遅刻しただけでしたので、最初に用意した下火が使えましたが、不測の事態に備えて 切らすことなく 予備を用意しておかなければならない物は 炭もお湯と同様と思いました。
そして、初炭をへて、懐石。丁度八寸の頃から釜の煮えがたち始め、中立の頃に一番の煮えを迎えていました。 お濃茶の時にベストの湯加減に保てたことは 本当にほっとしました。
しかし、釜鳴りの音は お客様をお見送りするまで続くことが理想だそうですが、今回それは叶いませんでした。 これはお客様が薄茶を召し上がっている間に火が落ちてしまったことを意味しています。  この日の茶事は続き薄茶で行うと決めていたのに、よく沸いているお湯にホッとして、中立の間に 釜を上げて炭の状態を確認しなかったことに原因があり、今後の大きな反省材料として残りました。


普通、懐石でお湯が出されると、詰の飯椀と汁椀にお湯が注がれるまで 正客以下全員が飯椀と汁椀に蓋をして待ちます。  そして詰まで湯がいきわたると 正客の「ご一緒に」という声のもとに 皆が食べ始めます。  ところが、今回の正客は連客を待たずに すごい勢いで食べ終わると器類の始末を始めたとか。  その勢いにつられて他のお客様方も大急ぎだったと伺いました。  中には「気忙しい」と感じた方もあったようですが、濃茶の時の湯相から考えると「そのスピードは意図的?」とも思えます。  少なくとも悠長にのんびり食べたり片づけたりしていたのでは、濃茶の頃には既に火が弱くなり過ぎていたでしょうから。    

もし意図的だったとしたら、亭主は正客に助けられて ベストの湯相で濃茶を練り上げたことになります。  
お茶は「読みの文化」ともいわれます。  先を読んで判断していくことは、正客の大切な仕事でもあります。


今回、亭主と半東は 「中立の間に炭がどうなっているのか確認しなかったせいで 薄茶の湯相を保てなかった」と反省をしていますが、 濃茶に至るまでの炭の具合は ベストだったと思います。  炭が落ちてきたら 後炭をして 湯相を整えてから薄茶をするのが 理想ですものね。  
お稽古で茶事をすると どうしてもお客様の人数が8人とか10人になってしまって、 時間を長引かせないために 無理やり続き薄茶で誤魔化しているような気がします。  少ない人数で 後炭もし、主客そろって火とお湯を囲めたら 温かい心の通い合いが生じるのかな・・・これこそがお茶かな・・・とも思います。

茶事が終わり 皆様がお帰りになった後で、亭主・半東そして私の3人は、釜を上げて胴炭を割り、沈んでしまった炭をかきあげて湯相を整え直しました。  そして再び上がり始めた釜鳴を聞きながら美味しい濃茶をいただきました。  ある種の達成感と心地よい疲労を感じながらいただく一服は 殊の外美味!  「これが井伊宗観 述べるところの『独座観念』 余人の入り込む隙なし」といいながら。

因みに炭は、初炭でついだものだけを最後まで無駄なく使い切りました。
 


 

弥生の茶事・・・寄付

黒字・・・亭主と半東の反省
赤字・・・私のコメント


   
掛物は亭主の手による「静かな爆発」・・・春水満四澤の風情でした

火入れは魯山人作だそうです
魯山人が 亭主の鎌倉のお家に よく遊びにいらしていたとか

水張桶の持ち手は、斜めになるように置くとよかったですね
真横だと、蹲踞柄杓が桶の中に入り難かったと思います
いずれ 同じ場所に桶を置いて 使い勝手の検証をしてください

 
お客様の人数が多いときは  平素使っている4畳の寄付きでは手狭なため、隣の3畳との間の襖をあけ放ち、二間続きの寄付にしています。  二間続きでお使いいただけるよう、掛物や莨盆の置き場所には気を使ったつもりですが、気付いた時には、お客様全員が狭い3畳に 詰め込まれた状態になっていて、4畳との境の襖は閉じられていました。

また、当日は雨模様で露地をお使いいただけなかったので、寄付から直に手水を使っていただけるよう 水張桶を坪ノ内に用意していました。  しかし、それだけでは お客様に どうすればよいのかご理解いただけませんでした。
  
寄付の使い方にしても、水張桶の使い方にしても、 お客様に対して明快な言葉による説明が必要だと思いました。

普通 寄付には、掛物と莨盆が用意されます。  亭主は意図的に 玄関側の障子を1寸開け、4畳と3畳の境の襖はあけ放って、 4畳に掛物、3畳に莨盆を置きました。   
これによって、お客様の出入口は障子の部分、そして寄付きは二間続きということになります。だって境の襖を閉めてしまったら、掛物と莨盆が分断されてしまいますもの。
とはいっても、確かに寄付も水張桶も お客様には 分かり難かったかもしれません。
言葉で説明する必要は あったのでしょうね。


アップされた 水張桶の置き方 に関する記事を読んだお客様から「持ち手を斜めに置くぐらいでは駄目。      寄付の敷居からの距離と高さを考えないと、敷居の部分が水浸しになる」とのご指摘をいただきました。     検証の結果、水張桶は 石の上に直に しかも やや遠くに放して置くほうが 使い勝手が良い・・・との結論に至りました。     後日 写真をアップしますね。  
 

弥生の茶事・・・前日の準備

黒字・・・亭主の言葉
赤字・・・私のコメント


お茶事の前日には煙草盆の火入れの大きさを考えながら炭を選び・切り・洗い、箱炭斗に当日必要な炭(下火、中立で追加するかもしれない予備)を組み、濡れ灰はふるいにかけ準備しました。
 
随分あっさりと集約して語っていますが、実際には 亭主・半東ともに 午前10時から午後4時まで みっちりと前日の準備に時間を費やしています。
  
午前中の2時間をかけて 露地の清掃、そして午後から濡れ灰・火入れ炭などの準備、煙草盆の奉書の入れかえ、全ての道具を出して 取り合わせのチェック、運び出しの打合せなど。  成功のカギは 段取りにあります。
 

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◆表千家教授 
 (表千家同門会
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