つくば と 水戸 で表千家のお茶の教室を運営する 楽知会(主宰 石光宗眞)のブログです。 初心者にも、上級者にもご満足いただける本格的な茶道教室を目指しています。 楽知会が取り組む お茶のお稽古や、お茶事関係の情報を掲載していきます。
一汁三菜や一汁二菜という言葉をご存じでしょうか。
一汁三菜とは、 味噌汁、向付、煮物、焼物 の四品を意味していて、正午の茶事の懐石は この形式で構成されるのが一般的です。
では、一汁二菜は何かと申しますと、 この四品から焼物を省いた三品のことで、朝茶や暁の茶事は 軽めの食事が好まれるためか、この形式が採用されています。
献立には その他に 強肴、吸物、八寸、香物 なども含まれていますから、このような表現に違和感を感じるかもしれませんが、 これらの品目は 懐石の核としての 一汁三菜 あるいは、一汁二菜の一翼を担う物ではありません。
次に 持て成しの手順を具体的にみてみると 以下に青字で示すように 一汁三菜と一汁二菜とでは 香物をだすタイミングが異なっています。 客は、折敷に続いて香物が運ばれてくると その日の懐石が 一汁二菜 即ち 「焼物は供されない」 と知ることになります。
また「煮物と飯次の運び出しの手順が逆転する」という相違点も注目に値します。
一汁三菜・・・・・折敷→銚子・盃→煮物→飯次→焼物→
飯次→銚子→強肴→吸物→八寸→湯・香物
一汁二菜・・・・・折敷→香物→銚子・盃→飯次→煮物→飯次→
銚子→強肴→吸物→八寸→湯
一汁二菜のときに 一汁三菜と同じように 折敷に続いて 煮物を運び出すとしたら、 その後に飯次を出し、そして二度目の飯次も 続けて直ぐに出さなければならなくなります。 これでは「直近に行われたことの繰り返しを避け変化を好む」 お茶の考え方に そぐわないことになってしまいます。
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